こんにちは。愛花です。
今回はつまみ細工の色合わせやデザインする時に役立つ実験をしてみたので、初心者の方は参考にしてみて下さい。
皆さんは作品を作る時、どのようにして布の色や種類、折り方などを決めていきますか?使いたい布を数枚並べて「こんな感じ」と思っても、いざ花びらを作って作ってみたら「なんか違う……」と思った事はありませんか?
そこでちょっとした実験を行ってみました。
下記クリックでお好きな所へどうぞ
少しの違いが大きな違い
色選び
質問です。下の写真を見て、どこに一番目が行きますか?
3色選んで花を作る場合に、そのうちの1色に強すぎる色を入れてしまうとそこに目が釘付けになってしまいます。色のトーンがあっていないからですね。
色の3属性は色相・明度・彩度
色相...赤や黄色、青といった色味の違い
明度...明るさの事で、一番明度が高いのは白→一番明度が低いのは黒
彩度...鮮やかさの事で、彩度が高いのは純色の色が多く低いのは白や黒量が多く入っています。(彩度高→鮮やか)
3属性で表せるんですが、この明度と彩度を合わせた考えがトーンです。
色の明るさと色味の強さの度合いのことで、トーンを合わせると作品にまとまり感が出ます。
同じ丸つまみでも
今度は同じ丸つまみ同士の比較です。
同じ丸つまみですが、左の花びらは8枚で底に当たる部分をあまり広げていない仕上げの仕方で、右の花びらは6枚で底に当たる部分を広げて隣の花びらの端とくっつける仕上げの仕方にしてあります。
同じ作り方でも、花びら仕上げの仕方を少し変えるだけで印象が変わりますね。可愛さを出したい時には右の方が良さそうです。
色違いの花びらの配置
今度は色を変えて作った花びら配置です。
左は色を交互に入れたのでバランスが良い印象を受けます。右側は1箇所に続けて同じ色を入れる箇所を作ってみました。白い花びら印象が左よりも強くなったように思いませんか?同じ枚数と折り方でも違いますよね。
色の分量によってもイメージが変わってくると思うので、見せたい雰囲気に近くなる色の位置と量を探ってみましょう。
中央の飾り付け
わかりやすくするために、花は同じでパールも白を選びました。
中央のパールの大きさや数でも少し表情が変わって見えます。
どちらもシンプルに見えて私は好きですが、今回の場合は左の方が可愛らしい印象を受けます。でも色を大人っぽい色合いを選ぶと優しくて落ち着いた雰囲気が出ると思います。
2段は華やかさがアップ
お次は左の花だけ2段にしてみました。
今回の布は一越ちりめんで3cmを使用しているのですが、左の上の段の花びらは2cmにしてあります。
やっぱり2段目を追加すると、豪華さも出るし華やか~って感じがしますね。
丸つまみと剣つまみ
基本のつまみ方で違いを見てみましょう。
枚数も飾りも色も同じですが、違いますね。この花ひとつだけでヘアーピンやパッチンどめに付けても素敵です。
好みもあるし、かんざしやブローチなどを作る時に数個の花と一緒に使うなら、全体のバランスを見ながら決めるとこだわり感が出ていいですよね。
可愛い色や柄 (甘)+ 剣つまみ(辛)
落ち着いた色や柄 (辛)+ 丸つまみ(甘)
などを甘辛調節するみたいに使うとバランスの取れた作品が出来そうです。
角度を変えれば
接着していない状態で写真撮ってしまいましたが、丸つまみです。
このように土台に接着する時の花びら角度を変えると、花が変化したみたいに丸つまみで普通に花びら置いた時と印象が違います。
これを何周も外側に付けて花を完成させると、布にもよりますがつまみ細工の印象が「和」から「洋」に少し変化して洋服に合いそうです。
まとめ
・色のトーンを揃える
・色の配置や量を考える
・折り方や花びらの角度を変えて表情に深みを持たせ甘辛バランスを整える
・中央の飾り付けや段重ねをして華やかさを微調整
最初のうちは布やパールなどの小物も少ないかと思いますが、新しく布を買う際にトーンを意識して選ぶだけでも作品がグンとプロっぽくなると思います。小物も揃ってくると微調整出来て作品が「決まった」って感じになりますので、つまみ細工を楽しみながら材料を揃えていきましょう。
それではまた次回。