こんにちは、愛花です。
今回はインフルエンザの予防のうがいとマスクの使い方紹介です。
風邪やインフルエンザの時期になると予防策として「手洗いやうがい基本で、外に出る時はマスク」という方が多いですが、本当にそれで大丈夫でしょうか?やってるつもりが実際の効果のほどは…
インフルエンザの予防でうがいは効果的?
風邪やインフルエンザにならない予防策として手洗いうがいをしている方が多いと思いますが、その「うがい」本当に効果があるのでしょうか?
インフルエンザウイルスは鼻や口から侵入して気道に付着してから20分で細胞に侵入してしまうため、うがいを1日何回もしないと効果が無いという考えもあります。それに途中で飲み物などを飲んだ場合、ウイルスも一緒に飲み込むことになってしまうのではないのかと疑問に思ってしまいますよね?
確かに20分ごとにうがいをするのは現実的とは思えないので、だったらやる意味がないのかというとそうでもありません。うがいをすることによってのどの乾燥防止になり、ウイルスの侵入を完全に防ぐことは出来なくても、感染予防策にはなります。
加齢によって慢性的に唾液が不足しがちなお年寄りは免疫力も低い場合が多く感染しやすい条件が整いやすいので、水分補給やうがいなどでのどを潤すことが大切です。
風邪予防の気持ちで、あまり神経質にならず口の中をキレイに保ち口腔内での細菌の繁殖を防ぐことによるメリットもあるので、インフルエンザ完全防止策でなくてもうがいは日常的にした方が良いです。口臭ケアにもなりますしね。
予防手段をたくさん施すことによって感染率が下がるならやった方が良いと思います。
インフルエンザの予防はうがい薬でないとダメ?
うがい薬と言えば「イソジン」などのヨード液なんですが、その他にもうがい薬が市販されていますよね。
なんか、効きそうって感じするんですが結論から言いますと、予防としてならうがい薬は使わない方が良いです。
うがい薬には強い殺菌作用があって、ウイルスも殺菌してくれるんですが元々の自分の持っている菌にまで働いて良い菌まで殺してしまいます。
京都大学の研究でも風邪予防としてのうがいを検証した所、うがいをしない場合に比べて12%の発症確率しか低下できなかったというデータがあります。それに加えてインフルエンザの場合は気道に付着してから20分で細胞に取り込まれてしまうため、うがいによってインフルエンザ予防をするのは科学的には根拠がないという見解になっています。
ですがうがい薬は消毒・消炎作用があるので、のどの痛みを感じている方や腫れを感じている方はうがい薬でのうがいをおススメします。
予防としてのうがいならお水で大丈夫ですが、緑茶のカテキンや紅茶のテアフラビンに殺菌作用がありインフルエンザに感染しにくくなります。
最初の一口めは上を向かずに口の中でくちゅくちゅして出してから、2回目以降にガラガラのどのうがいをするのが正しいやり方です。15秒くらいを2~3回繰り返してください。
アメリカ人はうがいをしないと思われている方もいますが、私の主人(アメリカ人)は小さい頃にぬるま湯や塩水でうがいをしなさいと言われて育ったそうなので、全くしないわけではないと思います。
うがい以外の予防法マスクの使い方
インフルエンザウイルスは鼻や口から侵入して感染する場合が多いので、予防としてマスクを付けたい気持ちはわかるんですが、インフルエンザウイルスは0,1㎛でマスクを簡単に通過してしまいます。
例えて言うなら、インフルエンザウイルスをテニスボール位だとするとマスクの編み目は3メートル!これならテニス初心者でもこの編み目を通過できそうですね。しかも、マスクをかけた時に鼻周りや頬の辺りにすき間ができませんか?マスクの編み目がウイルスに対してそんなにデカいのに、こんな隙間なら一体…
インフルエンザウイルスを侵入させないつもりでマスクをしているなら考え直した方が良いです。
ですが、マスクも使い方によっては効果的ですよ。マスクをすることによって鼻やのどを潤しウイルスの感染力が弱まります。それからインフルエンザにかかってしまった時の飛沫をまき散らすことを防ぐこともできるので、咳やくしゃみした時でもマスクがブロックしてくれます。
人混みに近づかないことも予防としてありますが、通勤途中やどうしても行かなければならない用事が出来るとそうも言ってられません。電車で咳をしている人がいると、自分の呼吸が小刻みに浅くなっちゃいませんか?私はなっちゃいます。
そんな時はN95マスクの方がインフルエンザウイルスの侵入確率を下げてくれそうです。ですがこのマスク、やってると結構息苦しいみたいなので一日中付けるというより人混みの中に居る短時間に付ける方が良いですね。
まとめ
インフルエンザ予防として「うがい」は完全な予防策にはならないものの、のどを潤したり口腔ケアによって細菌の繁殖を防いだり、風邪の予防としては効果があるのでやった方が良い。
うがい薬は予防として使っても効果が実証されていないため、
予防うがい→緑茶、紅茶、ぬるま湯、塩水
のどの痛みや腫れがある時→うがい薬
と使い分けることをおススメします。
マスクの使用はインフルエンザ感染者の飛沫防止策や、のどの乾燥防止で感染しにくい状態を作るには効果的だけれども、マスクをしたからと言ってインフルエンザウイルスの侵入を防げるわけではない。
ウイルスの侵入を防ぐにはN95マスクを使った方が良いが、呼吸しにくいので人混みや感染者の近くに行く時だけなど短時間の使用と思って使い分けると良い。
しっかりやってるつもりのインフルエンザ対策が実は効果があまりないことが分かってビックリですね。これだけやればバッチリという完ぺきな対策はないものの、体調を整えて免疫力を上げ、加湿をするなどして対策をいろんなところでしておくことが得策と言えそうです。
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それではまた次回。